納期に追われる開発現場必見!信頼性の高いWebシステムを実現する実践的テスト戦略

目次

はじめに:リリース前の不安を解消する、当社のテストサービス

プロジェクトの納期が迫る中、「このシステム、本当にリリースして大丈夫だろうか?」という不安は、開発に関わる全ての人が感じる課題ではないでしょうか。特にWebシステム開発では、様々な環境やユーザーケースを想定した包括的なテストが必要となりますが、限られた時間とリソースの中でこれを完遂することは容易ではありません。

当社は多様なWebシステムの受託開発と行なってきました。その過程で蓄積したテスト実施のノウハウとバグ発見のパターンを体系化し、テスト手法を確立することができました。開発現場での経験から、特に開発の最終段階で生じるテスト工数の不足が、多くの企業様が直面している大きな課題であると実感し、このたび培ったテスト専門知識を活かした「テスト代行サービス」の提供を開始しました。納期に間に合わせるためにテストを簡略化してしまうと、リリース後の障害発生リスクが高まるというジレンマを抱えているお客様のお役に立てると自負しております。

本記事では、当社が提供するWebシステムのテストサービスの内容と、実際に実施しているテスト項目の一例をご紹介していきます。

当社が実施する実践的テスト項目の一例

当社のテストサービスでは、様々な角度からシステムの品質を検証します。以下に、当社が実際に実施している主要なテスト項目の一例をご紹介します。

1 レスポンシブデザインのテスト

テスト項目:「360px〜2560pxまでの中で画面を変動したときに、崩れがないか(レイアウト崩れ、横スクロール発生など)」

最近のアプリはさまざまな端末から使われることが想定されているので、実際にレスポンシブが必要な画面は項目に分けて問題ないかテストします。

<実施方法>

  • ブラウザの開発者ツールを使用して画面サイズを段階的に変更し、各ブレイクポイントでのレイアウトを検証
  • 実際のデバイス(各種スマートフォン、タブレット、PCモニター)での表示確認
  • 画面回転時のレイアウト変化の検証

<発見される代表的な問題>

  • 特定の画面幅でコンテンツが画面外にはみ出す
  • テーブルやグラフが小さな画面で正しく表示されない
  • フォームの入力欄やボタンが使いにくいサイズになる

2 ナビゲーションとリンクのテスト

テスト項目:「正しいリンク先に遷移できているか?」

  • GETメソッドの場合はURL直打ち、ボタンクリックによる遷移両方行って確認する
  • POSTメソッドの場合はボタンクリックによる動作のみ確認する

複雑なWebシステムでは、意図しない遷移が発生することがよくあります。特に管理画面などの権限が関わる部分では、正しい遷移が行われるかどうかを丁寧に確認することが重要です。

<実施方法>

  • サイトマップに基づく全ページのリンク検証
  • ユーザー権限別の遷移制限テスト
  • URL直接入力によるアクセス試行
  • ブラウザの「戻る」「進む」ボタン使用時の動作確認

<発見される代表的な問題>

  • 権限チェックが不十分で、アクセス制限ページに到達できてしまう
  • 特定条件下でリンク切れが発生する
  • POSTデータを必要とするページに直接アクセスした際の不適切なエラー処理

3 フォームバリデーションのテスト

テスト項目:「必須項目を入力せずに登録ボタンを押した際にデータが登録されていないか?」

テスト項目:「必須項目を入力せずに登録ボタンを押した際にはじかれないか?」

フォームは多くのWebシステムでデータ入力の要となります。フロントエンドとバックエンドの両方でバリデーションが正しく機能しているかを確認することが、データの整合性を保つために不可欠です。

<実施方法>

  • 必須項目を空欄にしての送信試行
  • JavaScriptを無効にした状態でのバリデーション確認
  • 入力文字数制限の境界値テスト
  • 特殊文字や不正な形式のデータ入力テスト
  • 同時複数ユーザーによる同一データ登録テスト

<発見される代表的な問題>

  • フロントエンド側のバリデーションのみで、サーバー側の検証が不十分
  • エラーメッセージの不適切な表示やユーザビリティの問題
  • 文字数制限の不一致(画面では40文字だがDBは30文字など)

4 パフォーマンステスト

Webシステムのパフォーマンスはユーザー満足度に直結します。当社では基本的なパフォーマンス検証から負荷テストまで、様々なレベルでのパフォーマンス検証を提供しています。

<実施方法>

  • 大量データ表示時の応答速度測定
  • 画像・動画など重いコンテンツの読み込み検証
  • 仮想ユーザーによる同時アクセスシミュレーション

<発見される代表的な問題>

  • ページネーションなしの大量データ表示による遅延
  • 最適化されていない画像によるページ読み込みの低下
  • DBクエリの非効率な実装によるボトルネック

まとめ:リリース前の不安を解消し、高品質なシステムを実現

本記事では、当社が提供するWebシステムテストサービスで実際に実施しているテスト項目の一例をご紹介しました。納期に追われる開発現場において、テストリソースの確保は常に課題となりますが、当社のテストサービスを活用することで、以下のようなメリットが得られます:

  1. 開発リソースの最適化:開発チームは本来の開発業務に集中できる
  2. 第三者視点での客観的評価:開発者が見落としがちな問題点も発見
  3. 専門知識を活かした効率的なテスト:テスト専門チームによる効果的な検証
  4. リリース後の障害リスク低減:事前に問題を発見・修正することでユーザー体験を向上

当社では、お客様のシステム開発の成功をテストの側面からサポートし、安心してリリースできる環境づくりに貢献いたします。テストにお悩みを抱えているプロジェクトがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

ソフトウェアテスト代行サービスのご紹介

当社では10万円から始められるソフトウェアテスト代行サービスを提供しています。

テスト専門部隊による品質保証で、開発チームは本来の開発業務に集中できます。
品質向上と納期遵守の両立をサポートし、顧客からの信頼獲得に貢献します。

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