本案件では、営業職の方が「目標に対してどれだけ達成できているか(業績達成率)」や「どのタイプに当てはまるか(セグメント)」を測定するシステムを新規開発しました。
受検者へのリマインド連絡は事務局が担当しますが、肝心の業績データは事務局には見せない――この仕組みを実現するため、開発を1次・2次の2段階に分けて進めました。
本記事では、開発前の課題、提案したアプローチ、実装した主な機能を整理してご紹介します。
今回のポイントは、「受検者の成績を事務局に知られたくない」という情報管理上の課題に対し、事務局からは業績データが一切見えない仕組みをつくり、運営と評価をきれいに切り分けたことです。
開発前の課題
受検者の業績達成率やセグメントは、いわば個人の評価情報です。
受検者の連絡対応をする事務局であっても、こうした成績情報は見せたくないという強い要望がありました。運営に必要な作業と、評価情報の管理を、どう両立させるかが課題でした。
また、リマインドメールをいつ送るかといった一部の仕様は、開発時点ではまだ固まっていませんでした。そのため、後から決められるよう柔軟に対応できる設計が求められました。
ご提案・開発アプローチ
解決の鍵は「事務局にできること」を絞り込むことでした。
具体的には、事務局の画面には受検者名簿を書き出す(エクスポートする)機能をあえて付けない設計とし、成績情報が外に出ない状態を徹底しました。
これにより、事務局は連絡業務だけを行い、評価情報には触れられない、という役割分担を実現しています。
リマインドメールの自動送信機能は、送信タイミングの仕様が未確定だったため、まずは止めた状態で運用をスタート。仕様が固まり次第、稼働できるように備えています。
実装した主な機能
- 受検者の登録・管理
- 業績達成率/セグメントの測定
- 事務局向けリマインド機能
- リマインドメールの自動送信
- 1次/2次の段階的な開発に対応
導入による効果
受検者の登録から測定までを一つのシステムで管理でき、事務局には成績を見せないまま、運営をスムーズに進められるようになりました。「誰が何を見られるか」が明確になり、情報管理の不安も解消されています。
管理者は全体の進捗を把握しやすく、未確定だった仕様が固まった後の機能追加にも対応しやすい仕組みになっています。
まとめ
事務局には業績データを見せない、営業職向け業績測定システムの開発事例では、「誰に何を見せるか」を起点に設計し、受検者の登録から測定までを安心して扱える仕組みを整えたことがポイントです。
関係者ごとに見られる情報と操作をきちんと分け、運用しやすいシステムとして整備しました。