「うちの要望、ちゃんと形にしてもらえるのだろうか」
「エンジニアが使ったことのない技術でも、本当に対応してもらえるのか」
システム開発を外注しようとするとき、多くの方がこうした不安を抱えます。
本記事では、IoTカメラ(ESP32)と天気・地震・雷の外部APIを連携させた「災害情報支援サービス」のシステム開発事例をもとに、詳細な仕様書がない状態から約3ヶ月でリリースに至るまでの裏側を、費用・開発期間・使用技術も含めて包み隠さずご紹介します。
「要件が固まっていなくても相談できるのか」「IoT連携のシステム開発はいくらかかるのか」と気になっている方、これからシステム開発の外注・依頼を検討している方にとって、依頼先選びのヒントになれば幸いです。
開発事例の概要(費用・開発期間・使用技術)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 1,100,000円 |
| 開発期間 | 約3ヶ月(2023年7月〜2023年10月リリース) |
| 主な技術 | PHP(Laravel)、ESP32(IoTカメラ)、外部API(天気・地震・雷) |
| インフラ | AWS |
開発したシステム|IoTカメラ×外部API連携の災害情報支援サービス
今回開発したのは、現場に設置したIoTカメラと外部APIを組み合わせて、周辺の災害発生をリアルタイムに検知・通知する仕組みです。主な機能は次の通りです。
- 現場カメラ(ESP32)の設置・システムへの登録
- カメラからシステムへの定期的な画像送信
- 天気・地震・雷の外部APIと連携した周辺災害の自動チェック
- 災害発生時のユーザーへのメール自動通知
- 災害発生「前」「後」「現在」の3枚の画像を見比べられる閲覧機能
- 地図上への災害情報のマッピング表示
ユーザーは登録不要でメールのリンクから災害情報にアクセスでき、離れた場所からでも現地の状況を画像で確認できる、という設計です。
要件は「大まかなイメージ資料」だけ——仕様書なしで開発スタート
この案件がユニークだったのは、開発のスタート地点です。
クライアント様からいただいたのは、詳細な仕様書ではなく、おおまかなイメージ資料のみ。
「これなら実現できるだろう」という仮説を立てながら要件を組み立てていくという、通常の受託開発よりも一歩踏み込んだ進め方が求められました。
依頼する側からすると、「自分たちの要望をうまく言語化できるか不安」という声はよく聞きます。しかし今回のように、ラフなイメージ共有からスタートし、開発会社側で実現可能性を検討しながら形にしていくという進め方も十分可能です。
最大の壁は、初めて扱うIoT技術「ESP32」だった
今回の開発で最もハードルが高かったのが、IoTカメラに使用したESP32というマイコンボードでした。
担当エンジニアにとっても初めて扱う技術で、短い開発期間の中、検証をしながらの実装という綱渡りのスタートだったといいます。
一般的に「未経験の技術要素がある=リスクが高い、納期が延びる」と思われがちですが、今回は次のような進め方でリリースまでこぎつけました。
| フェーズ | 内容 |
|---|---|
| 技術検証 | ESP32の基本動作・Wi-Fi設定・画像送信の仕組みを短期間で検証 |
| 並行実装 | 検証結果を踏まえながら、システム本体(Laravel)の実装を並行して進行 |
| リリース | 約3ヶ月というスケジュール内で本番稼働まで到達 |
「未経験の技術だから」と及び腰になるのではなく、短いサイクルで検証と実装を繰り返すことで、リスクをコントロールしながら進めた事例だといえます。
天気・地震・雷、3種類の外部API連携も大きなトラブルなく完了
このシステムでは、天気・地震・雷という3種類の外部APIとの連携も必要でした。外部サービスとの連携には、仕様変更やAPI側の障害でデータを取得できなくなるリスクが常につきまといます。
今回の開発では、天気APIで発生しやすい取得エラーに備えてリトライ処理をあらかじめ組み込むなど、想定されるリスクに事前に対処。その結果、3種類のAPI連携において大きな問題は発生せず、安定した運用ができています。
この事例から見える「失敗しないシステム開発依頼のポイント」
今回の事例を振り返ると、これからシステム開発を依頼する方にとって参考になるポイントがいくつか見えてきます。
- 要件が完璧に固まっていなくても相談してよい――イメージ資料レベルからでも、実現可能性を含めて開発会社側で検討できる
- 未経験の技術要素があっても即NGにはならない――短期間での検証を挟むことでリスクをコントロールできる
- 外部サービス連携はリスクを事前に洗い出しておく――想定されるエラーへの対処(リトライ処理など)を設計段階で盛り込むことが安定稼働の鍵になる
まとめ|要件が固まっていなくてもシステム開発は相談できる
今回ご紹介した「災害情報支援サービス」は、IoTカメラと3種類の外部APIを組み合わせた、決してシンプルとはいえないシステムでした。それでも、大まかなイメージ資料からのスタート、初めて扱う技術への対応、外部API連携のリスク管理という3つの壁を乗り越え、約3ヶ月というスケジュールでリリースに至っています。
「要件がまだ固まっていない」「使いたい技術に対応してもらえるか不安」――そんな状態でも、まずは相談してみることで、実現への道筋が見えてくるかもしれません。
みんなシステムズでは、IoT連携や外部API連携を含むシステム開発を、要件が固まる前の段階からオーダーメイドで支援しています。
「イメージ資料しかないけれど、形にできるか知りたい」
「使いたい技術に対応してもらえるか不安」
「まずは概算の費用感だけでも知りたい」
といったお悩みがありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。