「生成AIを業務に取り入れたいけれど、どの開発会社に頼めばいいのか分からない…」
ChatGPTの登場以降、生成AIを活用した業務効率化に取り組む企業が急速に増えています。それに合わせて「生成AI開発をやります」という会社も一気に増えましたが、会社によって得意分野も開発の進め方もバラバラです。
この記事では、生成AIの受託開発を検討している企業様に向けて、オススメの開発会社の選び方を5つのポイントに絞って解説します。発注前に確認したいチェックリストも用意しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
生成AIの受託開発では何を依頼できる?
まずは、生成AIの受託開発で「そもそも何が頼めるのか」を整理しておきましょう。代表的なものは次の4つです。
| 開発の種類 | できること |
|---|---|
| AIチャットボット開発 | 社内問い合わせやカスタマーサポートへの回答を自動化 |
| RAG(社内データ検索AI)構築 | マニュアル・規程・過去資料をAIに読み込ませ、根拠付きで回答 |
| 既存システムへのAI組み込み | 帳票の自動作成、文章の要約・チェックなど、業務システムに生成AI機能を追加 |
| AIエージェント開発 | 複数の作業をAIが自動で判断・実行する業務自動化の仕組みを構築 |
ポイントは、生成AIの開発が「AI単体」で完結することはほとんどないという点です。
実際の業務で使うには、社員が操作する画面、データを蓄積するデータベース、アクセス権限の管理など、従来のシステム開発とAIを組み合わせた設計が必要になります。さらに、運用後にコストが想定外に膨らまないか、など。
ここが、開発会社選びのポイントになります。
生成AI受託開発会社の選び方【5つのポイント】
それでは本題です。よくある失敗を踏まえると、開発会社を選ぶポイントは次の5つに整理できます。
| ポイント | 確認すること |
|---|---|
| ① 業務システムごと開発 | AI単体ではなく、画面・データベース・権限管理まで作れるか |
| ② 開発実績を公開しているか | 具体的な事例・費用・開発期間が確認できるか |
| ③ 小さく始める提案をしてくれるか | いきなり大規模開発ではなく、相談を交え、段階的な導入を提案してくれるか |
| ④ 運用・保守まで検討に入っているか | API費用の試算やモデル更新への対応方針があるか |
| ⑤ 見積もりと開発範囲が明確か | 「何にいくらかかるか」の根拠を説明してくれるか |
① 業務システムごと開発できる会社か
先ほどお伝えした通り、生成AIを業務で使うにはAIと業務システムの両方の開発力が必要です。
Webシステム開発の実績があり、そこに生成AIを組み込める会社が理想的です。
② 開発実績・事例を公開しているか
実績について、具体的な事例を公開しているかも確認ポイントです。
事例を見るときは、次の点に注目してみてください。
- どんな業務課題を、どう解決したのか
- 費用や開発期間が明記されているか
- 自社と近い規模・業種の実績があるか
華やかな技術紹介よりも、「何が良くなったのか」が書かれている事例のほうが、相談する会社を判断しやすいです。
③ 小さく始める提案をしてくれるか
効果の出やすい業務から小さく始めて、段階的に広げていくほうが堅実な開発を見込めます。
ヒアリングの段階で「まずはこの範囲から始めましょう」と提案してくれる会社は、発注側の予算とリスクを考えてくれている会社です。逆に、最初から大規模な開発を勧めてくる場合は、少し立ち止まって検討したほうがよいでしょう。
④ 運用・保守までセットで考えてくれるか
生成AIシステムは、リリース後も次のような対応が発生します。
- AI利用料の管理
- 通常のシステム保守(サーバー・セキュリティ対応)
見積もりの段階で月々の運用コストまで試算してくれるかは、必ず確認しておきたいポイントです。
⑤ 見積もりと開発範囲が明確か
生成AI開発は新しい分野のため、相場感が掴みにくく、見積もりの妥当性を判断しづらいのが正直なところです。
だからこそ、「どの機能に、どれくらいの工数がかかるのか」を分解して説明してくれる会社を選びましょう。質問したときに、こちらがわかるように答えてくれるかどうかも、その後のプロジェクトの進めやすさに繋がります。
発注前に確認したいチェックリスト
最後に、問い合わせ・商談の際に確認したい項目をチェックリストにまとめました。
- 生成AIを組み込んだ業務システムの開発実績があるか
- 事例に費用・開発期間が明記されているか
- いきなり大きすぎない規模のシステムの提案をしてくれるか
- AIのできないこと正直に説明してくれるか
- 仕様面で代替案がないか、相談できる雰囲気か
- 月々の運用コスト(API費用・保守費)を試算してくれるか
- 見積もりの内訳と根拠を説明してくれるか
- 質問への回答が分かりやすいか(専門用語ばかりでないか)
目安にはなりますが、いくつかの会社に同じ質問をした上で比較をすると、各社の対応の違いが見えてきます。
まとめ
生成AI受託開発会社の選び方を、5つのポイントに絞ってご紹介しました。
- ① AI単体ではなく業務システムごと開発できる会社を選ぶ
- ② 具体的な開発実績を公開している会社を選ぶ
- ③ 小さく始める提案をしてくれる会社を選ぶ
- ④ 運用・保守まで考えてくれる会社を選ぶ
- ⑤ 見積もりと開発範囲が明確な会社を選ぶ
生成AIの導入は、「AIに詳しいか」よりも「業務に落とし込めるか」で成否が決まります。パートナー選びの参考になれば幸いです。
「生成AIで業務を効率化したいが、何から始めればいいか分からない」「自社の業務に生成AIを組み込めるか相談したい」といったお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください🌸