「システム開発を依頼したいけど、どんな流れで進むのかイメージが湧かない」――これは、初めてシステム開発を検討する中小企業の経営者から最も多く聞く声です。
「要件定義」「設計」「テスト」――IT業界で当たり前のように使われるこれらの用語も、初めて耳にする方にとっては不安の種です。何をどの順番でやるのか、自分は何をすればいいのか、全体像が見えないまま進むのは、初心者にとって怖いものです。
本記事では、システム開発の全体の流れを「7つのステップ」に分けて、IT用語をできるだけ使わずに解説します。各ステップで「開発会社がやること」と「発注者であるあなたがやること」を明確にしているので、実際に依頼する際のイメージが掴めるはずです。
※本記事は開発の全体像を把握するための記事です。発注時の心構えや開発会社との付き合い方については「システム開発の発注方法完全ガイド」をご覧ください。
全体像:システム開発の7ステップ
システム開発は、大きく分けて以下の7つのステップで進みます。全体の期間は、規模にもよりますが中小企業の場合は3〜8ヶ月程度が一般的です。
① 相談・ヒアリング → ② 要件定義 → ③ 設計 → ④ 開発(プログラミング) → ⑤ テスト → ⑥ 納品・リリース → ⑦ 保守・運用
一つずつ見ていきましょう。
ステップ①:相談・ヒアリング(期間の目安:1〜2週間)
開発会社がやること:お客様の業務の流れ、困っていること、実現したいことをヒアリングします。「こんなことはできますか?」という質問にも答えてくれます。
あなたがやること:「何に困っているか」「どの業務を楽にしたいか」を伝えるだけです。技術的な知識は一切不要です。「毎日の売上集計に2時間かかっている」「入金確認をExcelでやっていて限界」――こうした日常の困りごとをそのまま話してください。
この段階では、まだ費用は発生しないことがほとんどです。相談は無料の会社が多いので、気軽に話を聞いてもらうことから始められます。
ステップ②:要件定義(期間の目安:2〜4週間)
開発会社がやること:ヒアリング内容を元に、「どんな機能が必要か」「どう動くべきか」を整理してドキュメント(設計の下書き)にまとめます。「この機能はいくらかかる」「こうすればコストを抑えられる」といった提案もこの段階で行います。
あなたがやること:開発会社がまとめた内容を確認し、「合っている」「ちょっと違う」をフィードバックします。ここが最も重要な工程です。ここでのズレは、後々の大きな手戻りにつながります。
要件定義と聞くと難しく感じますが、やっていることは「お互いの認識を合わせる作業」です。初めてのシステム開発でも、ここさえ丁寧にやれば大きなズレは防げます。「この画面でこう操作すると、こう動きます」というイメージのすり合わせが中心です。
ステップ③:設計(期間の目安:2〜4週間)
開発会社がやること:要件定義をもとに、システムの画面デザイン(画面設計)と内部の仕組み(データベース設計、処理の流れ)を設計します。画面のイメージ(モックアップ)を見せてくれる会社も多いです。
あなたがやること:画面のイメージを見て、「使いやすそう」「ここはもう少しこうしたい」というフィードバックを返します。実際に使う現場のスタッフにも見てもらうのが理想的です。
ステップ④:開発・プログラミング(期間の目安:1〜4ヶ月)
開発会社がやること:設計に基づいて、実際にシステムを構築(プログラミング)します。この期間が最も長くなります。途中で画面のプレビューを見せてもらえる場合もあります。
あなたがやること:開発会社から「ここはこういう仕様でいいですか?」という確認が来たら、できるだけ早く回答してください。回答が遅れると、開発がストップして納期に影響します。
開発中に「やっぱりこの機能も欲しい」と思うことがあるかもしれません。追加の依頼自体は可能ですが、追加費用と納期の延長が発生する場合があるので、都度相談しましょう。
ステップ⑤:テスト(期間の目安:2〜4週間)
開発会社がやること:完成したシステムが正しく動くか、不具合がないかを網羅的にテストします。
あなたがやること:開発会社のテストが完了した後、実際に業務で使うシナリオ(「注文を登録→出荷指示→請求書発行」など)でテストに参加します。開発会社が見つけられない「業務上の違和感」はこの段階で発見できます。
テストの段階で「ここはもう少し使いやすくしてほしい」という要望が出ることは珍しくありません。小さな調整であれば、この段階で修正してもらえることがほとんどです。
ステップ⑥:納品・リリース(期間の目安:1〜2週間)
開発会社がやること:テストが完了したシステムを本番環境に公開(デプロイ)します。データの移行(Excelなどから新システムへのデータ移行)も行います。操作マニュアルの提供や、使い方のレクチャーもこの段階で実施されます。
あなたがやること:リリース後は、現場のスタッフがスムーズに使い始められるよう、社内への周知と使い方の共有を行います。開発会社がレクチャーしてくれる場合も多いです。
リリース当日にエンジニアが現場に来て「何かあったら対応します」という体制を取ってくれる開発会社もあります。初日の安心感は、現場への定着に大きく影響します。
ステップ⑦:保守・運用(継続)
開発会社がやること:リリース後の不具合修正、機能の追加・改善、セキュリティアップデート、サーバーの監視などを継続的に行います。
あなたがやること:実際に使ってみて「ここをもう少し改善したい」という要望があれば、開発会社に伝えます。使い始めてから気づく改善ポイントは必ずあるので、遠慮なく伝えましょう。
保守契約を結んでいることで、「いつでも相談できる相手がいる」という安心感が得られます。93%のお客様が開発後も保守契約を継続しているのは、その安心感の証です。
「何も決まっていない」状態からでも始められる
「まだ何を作りたいか具体的に決まっていない」という段階でも、ステップ①の相談から始められます。むしろ、初心者の方こそ、具体的な仕様が決まる前に相談した方が、開発会社のノウハウを活かした提案を受けられるためおすすめです。
以下の情報があると、相談がスムーズに進みます。
今の業務の流れ(「注文が来たら→〇〇して→〇〇する」という日常の言葉でOK)
困っていること(「ここに時間がかかる」「ここでミスが多い」など)
予算の目安(「できれば300万円以内で」など、ざっくりでOK)
時期の目安(「年内に使い始めたい」など)
技術的な知識は一切不要です。「困っていること」さえ伝えられれば、解決策を考えるのは開発会社の仕事です。
まとめ
システム開発の流れは、「①相談 → ②要件定義 → ③設計 → ④開発 → ⑤テスト → ⑥納品 → ⑦保守」の7ステップです。発注者として最も重要なのは、②要件定義の段階でしっかりとフィードバックすること。ここでのすり合わせが、開発の成功を決めます。
「こんなことをしたい!」という想い大歓迎!
私たちはITの専門用語を使わず、お客様の言葉でお話しします。まずはお気軽にご相談ください。
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