株式会社みんなシステムズ
  • 私たちについて
  • サービス
  • お客様の声
  • ブログ
  • お役立ち資料
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. コラム
  3. 【業種別】中小企業のAI OCR活用事例|製造・小売・建設・士業の現場から

COLUMN

コラム

2026.04.01 AI OCR 業務効率化

【業種別】中小企業のAI OCR活用事例|製造・小売・建設・士業の現場から

目次

製造業のAI OCR活用事例

製造業では、品質管理や物流管理の現場で、多くの紙帳票が日常的に発生しています。

たとえば、検査報告書、納品書、作業日報などです。こうした書類を現場で手書きし、その後に手作業でデータ入力している企業も少なくありません。

AI OCRを活用すれば、こうした紙帳票を高精度にデジタル化でき、品質管理の強化・物流の効率化・現場の見える化を同時に進めやすくなります。

ここでは、製造業における代表的な3つの活用シーンを紹介します。

検査報告書・品質記録のデータ化で品質管理を強化

製造業にとって、品質管理は非常に重要です。製品ごとの検査報告書や品質記録は、出荷判定やトレーサビリティの面でも欠かせない書類です。

しかし、中小製造業では、こうした記録を紙で管理しているケースがまだ多くあります。検査担当者が手書きで記入し、ファイリングして保管する運用では、後から特定ロットの検査結果を探すだけでも大きな手間がかかります。

AI OCRを導入すれば、手書きの検査報告書をスキャンするだけで、検査項目・測定値・判定結果などを自動でデータ化できます。

従来のOCRは手書き文字の認識に弱い場面がありましたが、AI OCRはディープラーニングにより、崩れた手書き文字や専門的な記号、数値も読み取りやすくなっています。

データ化した検査記録を品質管理システム(QMS)やExcelに連携すれば、品質傾向をリアルタイムで把握しやすくなります。たとえば、特定ラインで不良率が上がっている場合も、紙管理より早く異常に気づき、対策を打ちやすくなります。

さらに、ISO9001などの監査対応でもメリットがあります。必要な書類をすぐ検索・提示できるため、監査準備の工数を大きく減らせます。

品質クレーム発生時のトレーサビリティ対応も迅速になります。製品ロット番号から該当する検査記録を検索し、製造時のデータをすぐ確認できるため、原因究明や顧客報告をスピーディーに進めやすくなります。

納品書・出荷伝票の自動読み取りで物流を効率化

製造業の物流部門では、納品書や出荷伝票の処理が日常的に発生します。仕入先の納品書確認や発注データとの照合、自社の出荷伝票作成、在庫更新など、帳票に関わる業務は多岐にわたります。

これらを手入力で処理していると、在庫差異や出荷ミスといったリスクが高まります。

AI OCRを活用すれば、納品書に記載された品番・品名・数量・単価・合計金額などを自動で読み取り、基幹システムや在庫管理システムへ連携できます。

その結果、手入力の工数を減らせるだけでなく、転記ミスによるトラブルも防ぎやすくなります。

特に中小製造業では、取引先ごとに納品書のフォーマットが異なることが一般的です。AI OCRは帳票レイアウトを自動で解析できるため、取引先ごとに細かなテンプレートを用意しなくても処理しやすい点が強みです。

また、納品書の読み取りデータと発注データを自動で突合できれば、検収作業の効率化も進みます。数量や金額に差異があった場合も、早い段階でアラートを出せるため、問題の早期発見につながります。

出荷伝票も同様です。AI OCRで読み取ったデータを出荷管理システムへ連携することで、出荷実績をリアルタイムで把握しやすくなります。「いつ、どこに、何を、いくつ出荷したか」が可視化されることで、在庫管理の精度向上にもつながります。

製造現場での手書き作業日報のデジタル化

製造現場では、日々の作業内容を記録する作業日報も重要です。誰が、いつ、どの工程で、何時間作業したのか。どんな問題が発生し、どう対応したのか。こうした情報は、生産管理や原価管理の基礎データになります。

ただし、多くの企業では作業日報を紙に手書きし、その内容を後から事務担当者が手入力しているのが実情です。

AI OCRを導入すれば、手書きの作業日報をスキャナやスマートフォンで読み取るだけで、作業者名・工程・作業時間・生産数量・不良数などをデータ化できます。

現場の作業者は、これまで通り紙に記入するだけでよいため、ITリテラシーに左右されにくいのも大きな利点です。

デジタル化した日報データを生産管理システムに取り込めば、工程ごとの作業時間集計や生産性分析に活用できます。特定工程がボトルネックになっていないか、残業が偏っていないかなども把握しやすくなります。

また、正確な工数データが取れることで、製品ごとの実際原価をより精度高く把握できます。見積もり精度の向上や、不採算製品の特定にも役立ちます。

さらに、日報データを蓄積していけば、将来的には需要予測や生産スケジューリング最適化など、より高度なAI活用にもつなげられます。AI OCRによる日報データ化は、製造業におけるDXの第一歩といえます。

小売業・卸売業のAI OCR活用事例

小売業や卸売業では、仕入・販売・在庫に関する帳票が大量に発生します。特に中小規模の事業者では、FAXや紙伝票が今も多く使われており、手入力処理が大きな負担になっています。

AI OCRを活用することで、発注・仕入・棚卸・受注の各プロセスを効率化し、在庫管理の精度向上にもつなげやすくなります。

発注書・仕入伝票の処理自動化で在庫管理を最適化

小売業・卸売業では、在庫管理の精度が利益に直結します。過剰在庫は資金繰りを圧迫し、欠品は販売機会の損失につながるためです。

しかし、納品書や発注書を手入力していると、入力遅れや転記ミスによって在庫データが正確に反映されないことがあります。

AI OCRを導入すれば、納品書・請求書・発注書をスキャンするだけで、品名・数量・単価・金額・取引先情報を自動で読み取り、販売管理システムや在庫管理システムへ連携できます。

これにより、手入力の工数を削減しながら、在庫状況をよりリアルタイムに把握しやすくなります。

特に卸売業では、1日に数十件から数百件の仕入伝票を処理することもあります。処理量が多いほど、自動化の効果は大きくなります。

さらに、読み取ったデータを分析すれば、仕入先ごとの取引傾向や季節変動も把握しやすくなり、より精度の高い発注計画にもつなげられます。

棚卸表のデータ化でリアルタイム在庫把握

棚卸は、小売業・卸売業にとって欠かせない業務です。現場スタッフが倉庫や売場を回り、商品名や数量を棚卸表に手書きで記録する運用も多く残っています。

ただ、その後のExcelや在庫管理システムへの入力作業に多くの時間がかかることも少なくありません。

AI OCRを活用すれば、手書きの棚卸表をスキャン、またはスマートフォンで撮影するだけで、商品名・JANコード・数量などを自動でデータ化できます。

現場での記入方法を大きく変えずに、入力工数だけを削減できるため、導入しやすい活用方法です。

棚卸データがデジタル化されれば、理論在庫と実在庫の差異をすぐ確認できます。差異の大きい商品を特定し、原因調査を迅速に行うことで、在庫精度の継続的な改善につながります。

また、データ入力の負担が減ることで、棚卸頻度を上げやすくなるのもメリットです。月次や四半期ごとの棚卸がしやすくなれば、経営判断の精度向上にもつながります。

顧客からのFAX注文書の自動読み取り

現在でも、中小の小売業・卸売業ではFAX注文が多く残っています。特にBtoB取引では、毎朝大量のFAX注文書が届き、それをスタッフが確認して受注システムへ入力する業務が発生します。

この作業は手間がかかるうえ、入力ミスのリスクもあります。

AI OCRを使えば、FAXで届いた注文書から、注文者名・商品名・数量・納品日などを自動で抽出できます。

複合機から直接データ連携する仕組みを整えれば、FAX受信と同時にOCR処理を行い、そのまま受注データとして取り込むことも可能です。

顧客ごとに注文書のフォーマットが異なっていても、AI OCRなら柔軟に対応しやすいのが特長です。新規顧客が増えても、個別設定の負担を抑えやすくなります。

受注データを素早く取り込めれば、出荷準備も早く始められます。その結果、出荷リードタイムの短縮や顧客満足度の向上にもつながります。

建設業のAI OCR活用事例

建設業は、特に紙書類の多い業界です。作業報告書、安全書類、見積書、注文書、図面など、1つの工事案件でも多くの書類が発生します。

さらに、2024年問題による労働時間の上限規制もあり、事務作業の効率化は建設業にとって非常に重要な課題です。

AI OCRは、こうした建設業の「紙」の課題を改善する有効な手段です。

作業報告書・安全書類のデジタル化で現場管理を効率化

建設現場では、作業日報や安全書類の作成・管理が欠かせません。施工体制台帳、作業員名簿、安全ミーティング報告書、KY活動表など、扱う書類は多岐にわたります。

こうした書類は現場で手書きされることが多く、持ち帰ってから事務所で入力する流れが大きな負担になっています。

AI OCRを活用すれば、手書きの作業報告書や安全書類をスマートフォンで撮影するだけで、日付・天候・作業内容・作業者名・作業時間などをデータ化できます。

これにより、現場から事務所へ書類を持ち帰る手間が減り、情報共有もスピードアップします。

また、安全書類をデータベース化しておけば、元請けから提出を求められた際も、必要書類をすぐ検索・出力できます。

作業日報データを蓄積・分析すれば、工程ごとの実績工数も把握しやすくなります。次回案件の見積もり精度向上や、利益率を意識した受注判断にも役立ちます。

さらに、監査や調査への対応でも、紙を探し回る手間を減らせる点は大きなメリットです。

見積書・注文書の自動処理で事務工数を削減

建設業では、複数の協力会社から見積書を取り寄せ、比較したうえで注文書を発行する流れが一般的です。中規模工事でも、数十社から見積書が届くことがあります。

そのため、金額や項目を比較表にまとめるだけでも、多くの事務工数がかかります。

AI OCRを導入すれば、見積書の工事項目・数量・単価・金額を自動で読み取り、Excelや原価管理システムへ取り込むことができます。

これにより、見積比較表の作成スピードが上がり、発注判断までの時間短縮につながります。

建設業では、協力会社ごとに見積書の様式が異なるのが普通です。AI OCRなら、横型・縦型・手書きなど、異なるフォーマットにも対応しやすく、比較作業の精度向上にも役立ちます。

また、過去の注文書をデータベース化しておけば、類似工事の発注実績を参照しながら適正な発注金額を判断しやすくなります。注文書と請求書の突合チェックも自動化できれば、支払い処理の精度向上にもつながります。

少人数で事務を回している会社にとって、AI OCRによる見積書・注文書処理の自動化は現実的な改善策のひとつです。

図面・仕様書の文字情報をデータベース化

建設業では、図面や仕様書も重要な資産です。過去案件の図面は、将来の類似案件で参考になることが多い一方、紙のままだと必要な情報を探すのに時間がかかります。

AI OCRを活用すれば、図面や仕様書に記載された工事名称・図面番号・材料仕様・寸法情報などを読み取り、検索できる形で整理できます。

必要な図面を工事名や図面番号で検索しやすくなるため、過去資料の活用効率が大きく上がります。

特に、改修工事やリフォームでは、過去の施工図面が重要な参考資料になります。すぐにアクセスできる状態にしておくことは、大きな業務改善につながります。

また、仕様書の情報をデータベース化しておけば、積算時に過去案件の仕様を参照しやすくなり、見積もり精度向上にも役立ちます。

図面のデジタルアーカイブは、事業承継やノウハウ継承の面でも有効です。ベテラン社員の知見を資料ごと残しやすくなるため、会社の知的資産を守ることにもつながります。

士業(税理士・社労士・行政書士)のAI OCR活用事例

税理士・社労士・行政書士などの士業は、日常的に大量の紙書類を扱います。顧問先から届く帳票、官公庁への申請書類、各種証明書など、紙ベースのやり取りが今でも多い分野です。

AI OCRを導入することで、書類の入力業務を効率化し、本来注力すべき専門業務に時間を使いやすくなるというメリットがあります。

確定申告書類・源泉徴収票の大量読み取り

税理士事務所では、確定申告シーズンに大量の書類を処理します。源泉徴収票、医療費領収書、保険料控除証明書、寄付金受領証明書などを1件ずつ確認し、申告ソフトへ入力する作業は大きな負担です。

AI OCRを導入すれば、源泉徴収票の支払金額・源泉徴収税額・社会保険料等の控除額などを自動で読み取り、申告データへ取り込むことができます。

また、医療費領収書やレシートから医療機関名・支払額・日付を抽出し、一覧化する作業も効率化しやすくなります。

もちろん、最終確認は人が行う運用が必要ですが、全件を最初から手入力するのに比べれば、確認・修正中心の運用に変えられるため、作業時間を大きく短縮できます。

繁忙期の残業削減や、限られた人員での対応力向上という面でも、AI OCRは有効です。

契約書・申請書類のデータ抽出で書類作成を効率化

行政書士や社労士の業務では、契約書や申請書類の作成・提出が中心になります。既存資料から必要情報を抜き出し、新しい書類へ転記する作業も多く発生します。

この転記作業は単純に見えて、量が多く、しかも正確性が求められるため、負担の大きい業務です。

AI OCRを活用すれば、契約書に記載された当事者名・住所・契約日・契約金額・契約条件などの情報を自動で抽出し、申請書類や各種テンプレートへ反映しやすくなります。

これにより、転記作業の工数削減だけでなく、転記ミスの防止にもつながります。

社労士業務では、入退社手続き関連の書類処理にも活用できます。雇用契約書や各種証明書から必要情報を読み取り、届出書作成を半自動化できれば、業務効率は大きく向上します。

行政書士の許認可申請でも、添付書類から情報を抽出して申請書に反映する作業の効率化が期待できます。提出書類が多い手続きほど、効果は大きくなりやすいでしょう。

士業(税理士・社労士・行政書士)のAI OCR活用事例

税理士・社労士・行政書士などの士業は、日常的に大量の紙書類を扱います。顧問先から届く帳票類、官公庁への申請書類、各種証明書など、紙ベースのやり取りが今も多く残っている分野です。

AI OCRを導入することで、書類の入力業務を大幅に効率化し、本来注力すべき専門業務に時間を使いやすくなるというメリットがあります。

確定申告書類・源泉徴収票の大量読み取り

税理士事務所にとって、確定申告シーズンは最大の繁忙期です。源泉徴収票、医療費の領収書、保険料控除証明書、寄付金受領証明書などを1件ずつ確認し、申告ソフトに入力する作業は大きな負担になります。

特に、個人の確定申告を数百件規模で受託している事務所では、この入力作業がボトルネックになりやすく、長時間残業につながることもあります。

AI OCRを導入すれば、源泉徴収票の支払金額・源泉徴収税額・社会保険料等の控除額などを自動で読み取り、申告データへ取り込むことができます。

また、医療費控除の明細作成も効率化しやすくなります。病院の領収書や薬局のレシートから、医療機関名・支払額・日付を抽出し、一覧化する作業の負担を減らせます。

もちろん、最終的な確認は人が行う必要があります。ただ、最初からすべてを手入力するのに比べると、確認・修正中心の運用に切り替えられるため、作業時間を大きく短縮できます。

繁忙期の残業削減や、限られた人員での対応力向上という面でも、AI OCRは有効です。

契約書・申請書類のデータ抽出で書類作成を効率化

行政書士や社労士の業務では、契約書や各種申請書類の作成・提出が中心です。既存の契約書から必要な情報を抜き出して新たな書類を作る、顧問先から届いた資料の内容を申請書へ転記する、といった作業が日常的に発生します。

こうした転記作業は単純に見えて、量が多く、しかも正確性が求められるため、大きな負担になりやすい業務です。

AI OCRを活用すれば、契約書に記載された当事者名・住所・契約日・契約金額・契約条件などの情報を自動で抽出し、申請書類やテンプレートへ反映しやすくなります。

その結果、転記作業の工数削減だけでなく、転記ミスの防止にもつながります。

社労士業務では、入退社手続きに伴う書類処理にも活用できます。雇用契約書や各種証明書から必要情報を読み取り、届出書作成を半自動化できれば、業務効率は大きく向上します。

行政書士の許認可申請でも、添付書類から必要な情報を抽出し、申請書へ反映する作業の効率化が期待できます。提出書類が多い手続きほど、効果を実感しやすいでしょう。

顧問先から届く多種多様な帳票への対応

士業にとって大きな課題のひとつが、顧問先ごとに届く帳票のフォーマットが大きく異なることです。市販の領収書、POSレジのレシート、手書きの出金伝票など、同じ経費証憑でも形式はさまざまです。

従来型のOCRでは、こうした帳票ごとにテンプレートを用意する必要があり、多数の顧問先を抱える事務所では設定だけでも大きな工数がかかっていました。

AI OCRは、テンプレート登録なしで多様な帳票を読み取りやすいため、顧問先ごとの個別設定の負担を抑えやすいのが大きな強みです。

また、顧問先によって帳票の品質もばらつきます。きれいな請求書もあれば、かすれたFAX、折れやしわのある領収書、手書きの書類もあります。AI OCRは、こうした条件の違いにも比較的対応しやすい点が特長です。

さらに、読み取ったデータを会計ソフトや労務管理ソフトへ連携できれば、仕訳入力や届出書作成の自動化まで一気通貫で進めやすくなります。

士業事務所が生産性を高め、より多くの顧問先に質の高いサービスを提供していくうえで、AI OCRは有効な選択肢のひとつです。

医療・介護業界のAI OCR活用事例

医療・介護業界では、患者や利用者の情報を紙の書類で記録・管理する場面が今も多く残っています。電子カルテが普及していても、問診票や紹介状は紙で運用されることが多く、介護施設では手書き記録も日常的です。

人手不足が深刻な医療・介護業界では、AI OCRによる事務作業の効率化が、現場負担の軽減や本来業務への集中につながります。

問診票・カルテの手書き情報をデータ化

医療機関では、初診時に患者が記入する問診票が紙で運用されていることがまだ多くあります。氏名・生年月日・住所・症状・既往歴・服用中の薬などを、受付スタッフが電子カルテへ転記する作業は大きな負担です。

特に、初診患者の多いクリニックや大規模医療機関では、この入力業務が日々の診療を圧迫することがあります。

AI OCRを導入すれば、手書きの問診票をスキャンするだけで、記入内容を自動でテキスト化し、電子カルテへ取り込みやすくなります。

転記作業が減ることで、受付スタッフは患者対応や電話対応など、人が行うべき業務により時間を使えるようになります。

また、転記ミスの防止は医療安全の観点でも重要です。アレルギー情報や既往歴の転記ミスは重大な事故につながるおそれがあるため、正確なデータ化は医療の質向上にも役立ちます。

紹介状や診療情報提供書のデータ化にも活用でき、他院から届く情報を自院のカルテシステムへスムーズに引き継ぎやすくなります。

なお、医療情報は特に機微性の高い情報であるため、導入時には暗号化やアクセス制御など、十分なセキュリティ対策が欠かせません。運用によっては、オンプレミス型の検討も重要です。

介護記録・報告書のデジタル化で事務負担を軽減

介護施設では、介護記録、バイタルサイン記録、食事・排泄・入浴の記録、ヒヤリハット報告書など、多くの記録業務が日々発生します。

介護スタッフは、利用者のケアに加えてこれらの記録も行わなければならず、記録業務が大きな負担になっているケースも少なくありません。

AI OCRを活用すれば、手書きの介護記録をスキャンするだけで、利用者名・バイタル値・ケア内容・特記事項などをデジタル化できます。

現場スタッフは従来通り紙に記録するだけでよいため、タブレット操作などに不慣れな方が多い現場でも導入しやすいのが利点です。

また、デジタル化した記録は介護報酬の請求業務にも活用しやすくなります。必要データを請求ソフトへ連携できれば、請求業務の効率化と正確性向上を両立しやすくなります。

さらに、記録データを蓄積することで、バイタルサインの推移や体調変化を可視化しやすくなり、早めの対応やご家族への報告にも役立ちます。

人手不足が続く介護業界において、記録業務の効率化は非常に重要です。AI OCRによるデジタル化は、限られた人員で質の高いケアを維持するための現実的な方法のひとつです。

中小企業特有の「少量多品種帳票」にどう対応するか

ここまで業種別の活用事例を見てきましたが、中小企業には共通する課題があります。それが「少量多品種の帳票」です。

大企業では帳票フォーマットが比較的統一されていることもありますが、中小企業では取引先の数に対して帳票の種類が多くなりやすく、処理が複雑になりがちです。

この「少量多品種帳票」にどう対応するかが、中小企業がAI OCRを導入するときの大きなポイントになります。

テンプレート登録不要のAI OCRを選ぶ

従来型のOCRでは、帳票ごとにテンプレート登録が必要でした。どの位置にどの項目があるかを定義して、そのルール通りに読み取る仕組みです。

しかし、中小企業のように取引先ごとに帳票が異なる環境では、テンプレートの作成・管理だけでも大きな工数になります。

最新のAI OCRは、帳票レイアウトを自動で認識するため、テンプレートの事前登録が不要な製品も多くあります。

これにより、導入時の初期設定を減らし、新しい取引先が増えても運用負荷を抑えやすくなります。

ただし、テンプレート不要型でも認識精度には差があります。導入前には、自社の実際の帳票を使ってトライアルし、手書き文字や表形式データの読み取り精度まで確認することが重要です。

カスタマイズ可能なシステムで柔軟に対応

テンプレート不要のAI OCRは便利ですが、業務によっては「この形式で抽出したい」「このシステムに連携したい」といった個別要件が出てくることがあります。

SaaS型のサービスだけでは対応しきれない場合、カスタマイズ可能なAI OCRシステムを導入することで、自社業務に合わせた帳票処理を実現しやすくなります。

たとえば、読み取った請求書データを自社会計システムの形式に合わせて自動変換したり、特定帳票だけ追加項目を設定したりといった対応が可能です。

また、頻繁に扱う帳票を使ってAIモデルを追加学習させれば、特定帳票に対する認識精度の改善も期待できます。業界特有の専門用語や略語が多い場合にも有効です。

自社に合った仕組みを作るには、技術選定だけでなく、業務フロー設計や既存システムとの連携まで含めて検討することが重要です。

みんなシステムズでは、中小企業のお客様の業務内容に合わせたAI OCRシステムの開発・導入支援を行っています。「自社の帳票でどの程度使えるか試したい」といったご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ|自社の業種・業務に合ったAI OCR活用を始めよう

本記事では、製造業・小売業・建設業・士業・医療・介護の5つの業種におけるAI OCR活用事例を紹介しました。

どの業種においても、AI OCRは紙帳票のデジタル化を通じて、業務効率化に大きく貢献します。

各業種の主な活用ポイントを整理すると、以下の通りです。

業種主な活用シーン期待される効果
製造業検査報告書、納品書、作業日報品質管理強化、物流効率化、原価管理精度向上
小売業・卸売業発注書、棚卸表、FAX注文書在庫管理最適化、棚卸効率化、受注スピード向上
建設業作業報告書、見積書、図面現場管理効率化、事務工数削減、知的資産の保全
士業確定申告書類、契約書、多種帳票繁忙期の業務効率化、転記ミス防止、顧問先対応力向上
医療・介護問診票、カルテ、介護記録事務負担軽減、医療安全向上、ケアの質向上

AI OCR活用を成功させるコツは、自社で最も手間がかかっている紙帳票の処理から始めることです。

すべてを一度にデジタル化しようとするのではなく、効果の大きい業務からスモールスタートし、成果を見ながら対象を広げていく進め方が、中小企業には向いています。

また、中小企業特有の「少量多品種帳票」に対応できるかどうかも、製品選定の重要なポイントです。テンプレート登録不要のAI OCRを選ぶのか、自社業務に合わせたカスタムシステムを構築するのか、自社の状況に応じて判断しましょう。

みんなシステムズでは、業種・業務に合わせたAI OCRシステムの企画・開発から導入支援まで、ワンストップでお手伝いしています。「自社の業務にAI OCRがどう活かせるかわからない」という段階からでもご相談いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。

タグ一覧

  • AI OCR (8)
  • IVR (8)
  • アクティビティ (8)
  • リプレイス (1)
  • レジャー (8)
  • 予約システム (8)
  • 受注管理システム (2)
  • 基幹システム (1)
  • 業務効率化 (16)
  • 電話自動化 (8)

関連コラム

OCR導入はDXの第一歩!中小企業がシステム開発会社と進めるペーパーレス化戦略

OCR導入はDXの第一歩!中小企業がシステム開発会社と進めるペーパーレス化戦略

2026.04.01

AI OCR導入で失敗しないための7つの注意点|よくある課題と対策を解説

AI OCR導入で失敗しないための7つの注意点|よくある課題と対策を解説

2026.04.01

AI OCR×RPA連携で紙業務を完全自動化!導入ステップと活用事例

AI OCR×RPA連携で紙業務を完全自動化!導入ステップと活用事例

2026.04.01

「こんなことをしたい!」という想い大歓迎!

まずは、お話を聞かせてください。

私たちはITの専門用語を使わず、お客様の言葉でお話しします。

まずは無料で相談する 資料をダウンロード

※ 強引な営業は一切行っておりません。安心してお問い合わせください。

株式会社みんなシステムズ お問い合わせ › お役立ち資料 ›
TEL 0800-300-5705 受付時間 平日 10:00〜19:00
株式会社みんなシステムズ

【本社東京オフィス】
〒130-0021 東京都墨田区緑3-1-14 外山ハイツ502
【本店佐世保オフィス】
〒857-0052 長崎県佐世保市松浦町5-13 グリーンビル205
【営業時間】
平日10:00〜19:00
【メールアドレス】
info@minna-systems.co.jp

サービス
  • 受託システム開発
  • テスト代行サービス
  • 業務代行
  • 人材育成事業
  • プログラミングスクール
  • まちある佐世保
各種情報
  • お客様の声
  • 資料ダウンロード
  • ブログ
  • お知らせ
  • コラム
  • 採用情報
  • Wantedly
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引に基づく表記

株式会社みんなシステムズ.