はじめに
みんなシステムズ営業の松永です。
システム開発を依頼する際、「スケジュール管理ツール」という言葉をよく耳にします。
このツールは開発の進み具合を把握し、期限通りにプロジェクトを進めるための重要な道具です。
今回は、初めてシステム開発を委託する企業の皆様向けに、分かりやすく解説していきます。
目次
スケジュール管理ツールとは?
開発プロジェクトには、様々な作業が含まれています:
- 要件の確認
- 画面の設計
- プログラムの作成
- 動作確認
- 修正作業
これらの作業を「いつまでに」「誰が」「何を」するのか、きちんと管理する必要があります。
スケジュール管理ツールは、これらの情報を一元管理し、進み具合を簡単に確認できるようにする道具です。
主なスケジュール管理ツールの紹介
1. Jira(ジラ)
開発現場で最も使われているツールの一つです。
特徴:
- 細かい作業まで管理できる
- 開発に特化した機能が充実
- カスタマイズ性が高い
- グラフや図で進捗が分かりやすい
活用メリット:
- 開発状況をリアルタイムで確認できる
- 問題点を早期に発見できる
- チーム全体の作業量が把握しやすい
- 予定の遅れを視覚的に確認できる
2. Trello(トレロ)
直感的で使いやすいツールです。
特徴:
- カードを並べる感覚で作業を管理
- シンプルで分かりやすい画面
- 無料版でも十分な機能
- スマートフォンでも使いやすい
活用メリット:
- 初めての方でも扱いやすい
- 小規模な開発に最適
- 情報共有がスムーズ
- 急な予定変更にも対応しやすい
3. Microsoft Project(マイクロソフト プロジェクト)
長年使われている信頼性の高いツールです。
特徴:
- 詳細なスケジュール管理が可能
- Excelに似た操作感
- 大規模プロジェクトに対応
- 他のマイクロソフト製品と連携
活用メリット:
- 複雑な依存関係も管理できる
- 詳細な進捗レポートが作成できる
- 長期プロジェクトの管理に適している
- 予算管理機能も充実
4. Backlog(バックログ)
日本製で使いやすいツールです。
特徴:
- 日本語対応が完璧
- 操作がシンプル
- ソースコード管理との連携が容易
- チャット機能付き
活用メリット:
- 日本語でのサポートが充実
- 開発会社とのコミュニケーションがスムーズ
- 技術的な知識が少なくても使える
- 費用対効果が高い
導入時の注意点
使用目的の明確化
以下の点を確認しましょう:
- どのような情報を管理したいか
- どんな形式でレポートが必要か
- 誰が使用するのか
運用ルールの設定
以下の点を決めておく必要があります:
- 更新のタイミング
- 確認の頻度
- 問題発生時の報告方法
開発会社との調整
以下の点を確認しましょう:
- 普段使用しているツール
- データの共有方法
- アクセス権限の設定
スケジュール管理ツールのメリット
進捗の見える化
- 現在の状況が一目で分かる
- 遅れている作業が簡単に確認できる
- 今後の予定が明確になる
コミュニケーションの改善
- 情報共有が簡単
- 質問や相談がしやすい
- 記録が残るため後から確認できる
リスク管理の向上
- 問題の早期発見が可能
- 対策の検討が素早くできる
- 類似の問題を防ぐことができる
効果的な活用のポイント
定期的な確認
- 毎日の進捗確認
- 週次での全体確認
- 月次での振り返り
適切な粒度での管理
- 大きすぎない作業単位
- 確認しやすい期間設定
- 必要な情報の適切な記録
コミュニケーションツールとしての活用
- 質問や相談の記録
- 決定事項の共有
- 課題の管理
まとめ
スケジュール管理ツールは、開発プロジェクトを成功に導くための重要な道具です。
初めは使いこなすまでに時間がかかるかもしれませんが、適切に活用することで以下のような大きな効果が期待できます:
- プロジェクトの透明性向上
- スムーズな情報共有
- 問題の早期発見と対応
- 効率的な進捗管理
特に初めてシステム開発を委託する場合は、開発会社と相談しながら、自社に合ったツールを選択することをお勧めします。また、導入後も定期的に使用状況を確認し、必要に応じて運用方法を見直していくことが大切です。
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