なぜ始めたのか
サービスの背景:なぜシステム開発会社がテスト代行を提供するのか
みんなシステムズがテスト代行サービスを提供するようになった理由は、
開発現場の課題をより現実的な形で解決したいと考えたからです。
なぜテスト代行サービスを始めたのか?(要約)
① 一般的なテストでは “本質部分” が抜けることがある
網羅的なテストは画面・UI・データなど幅広い領域を対象にしますが、
小規模開発では ドキュメント不足やスピード優先の事情から、
本当に重要な処理やデータの検証が十分に行われないケースがありました。
② 開発会社だから “危険ポイント” がわかる
100件以上の開発経験から、
不具合が起こりやすい箇所、重点的に確認すべき箇所を理解していました。
「ここを見ればシステムの安定性が担保できる」という感覚があります。
③ だから“小回りがきくテスト”を提供しようと決めた
小規模開発に寄り添い、
重要部分をピンポイントで効率よくテストできるサービスを作ることで、
中小企業でも品質向上ができる仕組みを実現するためにスタートしました。
一般的なテスト会社が提供するテストは、画面や UI に限らず、
データ・処理・フローなども含めて幅広く網羅的に行うスタイルが一般的です。
これは大規模な開発案件において、とても有効なアプローチです。
一方で、中小企業のシステム開発では、プロジェクト規模が小さいことや、ドキュメントが完璧に揃っていないことも多く、
そのまま同じ方式を適用すると、準備や工数の負担が大きくなってしまうことがあります。
一般的なテストは幅広く網羅的。その分、準備が多くなる
一般的なテスト会社にテストを依頼する場合、テスト開始までに多くの準備が必要です。
- 詳細な仕様書
- 画面遷移図
- 全機能の一覧
- テスト項目書
- 設計書
こうしたドキュメントが揃っていることを前提に、
画面 / UI / データ / 処理などを幅広く網羅的にテストしていくのが一般的なスタイルです。
大規模プロジェクトでは、ドキュメントが整備されていることが多く、
この方式は全体の網羅性を高めるうえで非常に有効です。
しかし、中小企業の開発現場では、以下のような状況も少なくありません。
- 詳細設計や仕様書が簡易的である
- ドキュメントよりも実装が先行している
- 変更が多く、資料の更新が追いついていない
その結果、
- テスト開始までにドキュメント整備の工数がかかる
- テスト会社へ内容を説明する手間が増える
- 「早く動かしたい」のに着手まで時間がかかる
といった、スピード感や小回りの面でギャップが生じることがあります。
みんなシステムズのテスト:必要な範囲に絞って、小回りよく動く
私たちが提供するテストは、一般的な「網羅型テスト」とは少し考え方が異なります。
プロジェクトの規模や状況に合わせて、テスト範囲を最適化する方式を取っています。
具体的には、次のような進め方をします。
- ドキュメントが不完全でも、まずはヒアリングで業務フローや重要機能を把握
- 実際の画面や動作を確認しながら、テストすべきポイントを抽出
- 処理やデータの確認も行いつつ、「重要な箇所」から優先してテスト
すべてを一律に網羅するのではなく、
「今のフェーズで本当に必要なテスト」にフォーカスすることで、無駄を減らしながら品質を高めます。
これにより、次のようなメリットが生まれます。
- テスト開始までの準備が最小限で済む
- 短期間・小規模の案件でも導入しやすい
- 開発のスピードを落とさずに品質を底上げできる
一般的なテストと、みんなシステムズの「小回りテスト」の違い
テスト規模、考え方の比較
一般的なテスト方式
- 準備ドキュメントが多い
- 網羅的だが負荷も大きい
- 処理の深い部分は理解しづらい
- 小規模開発だと工数が重くなりがち
みんなシステムズの考え方
- 重要な処理・データにフォーカス
- ドキュメントが少なくても着手できる
- 開発会社だから本質的な問題を見抜ける
- “必要な範囲だけ” 効率よくテスト
このように、私たちのテスト代行サービスは、
「一般的なテスト会社と競合する」というよりも、
中小規模の開発や、スピードが求められる現場をサポートするための“もう一つの選択肢”として位置づけています。
ドキュメントが完璧でなくても、まずは一緒に現状を整理し、
「今、どこまでテストすれば安心できるか」を一緒に考えるところから始められる。
それが、システム開発会社であるみんなシステムズが提供するテスト代行の特徴です。
みんなシステムズがテスト代行を始めた理由(まとめ)
・小規模開発が多く、高額なテスト会社が使えない
・ドキュメントが整備されづらい
・処理やデータの重要部分が十分にテストされない
・開発会社として内部構造を理解できる
・重要ポイントをピンポイントでテスト可能
・短期間・少額で導入しやすい
・小さな企業でも品質を高められる仕組みづくり
・本当に必要な部分だけ効率よくテスト
・“使えるソフトウェア” を世の中に増やす